« 高橋みゆき選手にハマるの巻 | トップページ | ホノルルへの道⑨ »

「泣きながら生きて」

先週フジテレビでやっていたドキュメンタリー。

とっても素晴らしい番組だったので紹介。

2000年に「小さな留学生」というドキュメンタリーをやっていて、それも素晴らしかったのだけど、今回もそのスタッフで制作したもの。

美人で聡明な張さんという女性が「小さな留学生」の企画制作に至るまで、というのもすごく興味深いエピソードなんだけど。それは割愛。

で、今回の「泣きながら生きて」

ある中国人家族の10数年を追ったものなんだけど、感動で涙が止まらないです。

文化大革命時代に苦労した夫婦がいて、そしてその間に生まれた一人娘の話。

お父さんは日本語を学びに日本にやってきて、日本の大学に行こうと決意する。そうしたら、貧しい生活から抜け出せるから。
借金してやっとの思いで日本にやってくる。

でも来日したら、そこは北海道のさいはて。まわりには何もないところだった。働きながら学ぶ計画が破綻。
このときお父さんは思ったんだって。
「人生って哀しいものだなぁ」

不法滞在のまま、東京で働くことになる。

お風呂のないアパートで必死に働く。朝から晩まで。
借金返済と家族へ送金するため。
働いてる間に自分が大学に行くのではなく、一人娘をなんとか海外の大学に行かせてあげようと思うようになって、一生懸命送金するの。

13年間。不法滞在だから、会えないの。奥さんにも娘さんにも。

お母さんは送金されてくるお金を生活費に回さず自分で一生懸命働くの。娘の大切な教育資金だからって。
小さな一部屋のアパートで娘さんとつつましく暮らすの。

娘さんは両親に感謝し、医学を志し、勉強して無事アメリカ留学を果たす。

アメリカへ渡る前、トランジットで24時間だけ日本に寄って
お父さんと8年ぶりの再会。
そして24時間後のお別れでも、決してお父さんの前では泣かないの。姿が見えなくなったら号泣なんだけどね。

一方、お母さんは、娘が留学してから5年間、アメリカへ行くため必死でビザ申請をすること12回。
やっとアメリカに行けることになる。
そして、アメリカへ行く前に最大のトランジット時間72時間を生かしてお父さんと13年ぶりに再会するの。

今まで貧しい暮らしで、おしゃれもしなかったのに、きちんとスーツを新調したり、美容室へ行ったりして。

お父さんと再会。
会っても大げさな感じじゃなくて、ほんとに、「あ、」みたいな感じで。
お別れの時も、「じゃ」。

素っ気ないんだけど、そこに込められてる、すごーくすごーく熱い感情、お互いを思いやる気持ちがちゃんとわかる。

大学を卒業して、お医者さんになった娘さんは
「両親がすごい犠牲を払ってくれたから今の私がある。とても感謝しています。これからはたくさん恩返しをしたい」って。

お父さんも娘さんの卒業と同時に中国へ帰国を果たす。
で、そのまえに、最初に降り立った北海道へ行くのね。
「ここがスタートだった。ここの人たちはいい人たちだったのに出ていって申し訳なかった。」って頭を下げるの。
「ありがとうございました」って。

ほんとは、北海道のその街の留学生誘致自体に問題があったのに。ほんとは、犠牲者なのに。

そうして、最後に言うの。

北海道にやってきたとき、私は「人生て何て哀しいものなんだろう」って思いました。
でも今は「人生は捨てたものじゃないな」って思います。

って。

親が子を思う気持ち。子が親を思う気持ち。家族のあり方。
教科書でしか知らなかった歴史の中を生きた人のこと。

いろんなことを考えさせられます。

私の陳腐な紹介じゃ、良さが思うように伝えられないのがもどかしい。

また、再放送してくれることを祈っています。
そうして、たくさんの人がこの番組を見てくれたらいいな、って思います。

「泣きながら生きて」

|

« 高橋みゆき選手にハマるの巻 | トップページ | ホノルルへの道⑨ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/160504/12645140

この記事へのトラックバック一覧です: 「泣きながら生きて」:

» TV 「泣きながら生きて」 [王様の耳はロバの耳]
今月の3日夜 フジTVでドキュメンタリー番組「泣きながら生きて」が放映された 爺はこれが張麗玲の作品だと知らなかったので見過ごした ところが老妻が見ていて大変感激だとの話をしてくれた なにしろ30年以上夫婦をやっているから「あれあれ」「それそれ」「例の奴だろー」で固有名詞は出てこないが「あの人の作品」と見当が付いたわけ {/kaeru_rain/} 以下は彼女の話と爺の想像をつなげた話で「変形伝言ゲーム」ですから間違えは�... [続きを読む]

受信: 2006年11月12日 (日) 10時07分

« 高橋みゆき選手にハマるの巻 | トップページ | ホノルルへの道⑨ »